Fine Dine Discovery=スロヴェニア編=レポート
2012年 07月 16日
7月12日(木)、Fine Dine Discovery=Slovenian Dine=は、これまでを上回るご好評をいただき、大盛況のうちに終了いたしました。雨風の強い中ご来場いただいた皆様、イベント開催にあたってたくさんの応援を下さった皆様に、心より御礼申し上げます。
Fine Dine Discoveryは、まだ私達がよく知らぬ世界を、旅する気分で、ワインと食事とともに発見し経験するイベントです。ユリアンアルプスを擁し、「自然と冒険の王国」と呼ばれるスロヴェニア。ハンガリー、クロアチアとともに中欧ワインパールロードの一角をなし、世界最古のワインの木があるなど、古くからワインづくりが盛んな「小さなワイン王国」でもあります。
会場は今回も、裏原宿の隠れ家的シネマダイニングcopon norp。赤を基調にしたお洒落なテーブルには、テイスティンググラスがセットされ、お客様の来場をお待ちしています。
キッチンで忙しく立ち働くシェフ達を見守るかのように、静かに出番を待つスロヴェニアのワイン達。今回は、白・赤の各1本が10000mlボトルです。
スロヴェニアを代表する観光地、「アルプスの瞳」と称される氷河でできたブレッド湖の美しい映像で、Slovenian Dineはスタート。
スロヴェニア名誉領事の森雪雄さまより、ご挨拶をいただきました。20年以上スロヴェニアと深いつながりをお持ちになり、心からスロヴェニアを愛する森氏に、私たちのあまり知らない歴史や文化、風物を魅力的に語っていただき、これからの2時間半に期待感がふくらみます。
引き続いて、私の担当するワインテイスティングセッション。これから飲むスロヴェニアのワインについて、学びます。スロヴェニアは、一人当たりのワイン消費量が世界第6位という小さなワイン大国。四国ほどの面積の中に4000もの小規模ワイナリーがあり、品質の高いワインを生産しています。「美味しいワインは自国で飲んで外へは出さない」そうですが、近年はその素晴らしさから世界のマーケットの注目を集めています。
お客様の中から6名の1テーブルに一人、"テーブルリーダー"なるものを指名させていただいています。このテーブルリーダーの采配の下、5つのグラスにワインが注がれます。私が時間をかけて選んだ白ワイン2種、赤ワイン2種、フルーツワイン1種の計5種類を味わっていただきます。
政府観光局のティナさんの音頭で、「ナルトラーヴィエ!」(乾杯)。
今回のイベントでさまざまな面でお世話になり、現地の食材の提供もいただいた(株)ザリアさまから、プレゼントの提供がありました。ペピーナというスロヴェニアのスパークリングワイン2本です。白はシャルドネのみ、ロゼはピノノワールのみでシャンパーニュ製法で造られています。この2本を、クイズの賞品に!5番目にお出ししたブドウの酵母で発酵させたフルーツワインが何のフルーツから造られているか、テーブルごとに解答いただきました。
正解テーブルでは珍しいスロヴェニアのスパークリングが飲めるとあって、みなさん真剣です。短い時間ながら、白熱の意見交換がなされた模様。「もも」「プラム」などの解答もありましたが、正解はチェリー。見事(ちょうど?)2テーブルが正解して、ペピーナを獲得されました。
早速シャンパーニュグラスに注がれ、今度はお祝いの乾杯!
ワイン1:STEYER Alpine White 2010
産地:ポトラウイエ(北東部)。7種類のブドウで造られる、フレッシュ&フルーティな白ワイン。綺麗な酸と柔らかなコク、ほのかな甘味があり、気持ち良くスイスイと飲めてしまうワインです。食前酒としても優れています。
ワイン2:SCUREK Beli Pinot 2008
産地:プリモリエ(南西部)。白い花やハーブの香りが清清しく、爽やかで穏やかでしなやかなワインです。しっかりとしたミネラル感に支えられ、厚ぼったくない厚みがあります。品種はベリ・ピノ(=ピノ・ブラン)。この日の一番人気ワインでした。
ワイン3:SANTOMAS Adria Red 2010
産地:プリモリエ(南西部)。ギリシャ原産で、現在はイタリアのごく一部とスロヴェニアでしか栽培されていない、レフォスコという珍しい品種のワインです。カシスやチェリーに、土、ハーブ、スパイス、鉄分など、野性味を感じさせる味わいがあります。
ワイン4:JAKONCIC Modri Pinot 2003
産地:プリモリエ(南西部)。1本のブドウの木から1本のボトルしか造らないという、こだわりの自然派のワインです。コンフィチュールやドライフルーツのような凝縮感、チョコレート的なタンニン、鉄分やミネラルもしっかりあります。2003ということもあり落ち着きがありますが、力強さも感じさせるモドリ・ピノ(=ピノ・ノワール)でした。
ワイン5:GORJAK 2010
産地:ポドラウイエ(北東部)。スロヴェニア北部名産のチェリーを、ブドウ酵母で発酵させたワインです。「言われてみれば、チェリーのジャムのような味わい!」という声が聞かれました。チェリーの美味しさをぎゅっと凝縮させたような、甘口ながらくどさのない爽やかなデザートワインでした。
参加者の皆様には、好きなワインに順位をつけて投票いただきました。集計結果はその場で発表し、大使館にお持ち帰りいただきます。人気第一位は、2番のSCUREK Beli Pinot 2008でした。白に人気が集まったのは、季節柄もあるかもしれませんね。
今回のお食事は、スロヴェニア北東部Murska Sobotaの郷土料理の名店RAJHとのコラボレーションを実現。門外不出(?)のレシピをいただき、copon norpのアレンジも少し加えて、片山シェフが腕をふるって下さいました。
前菜の盛り合わせ
・スモークサーモン&パンプキンオイルとパウダーバターのパテ
・ヨルキチ(スロヴェニアのドライポルチーニ)のスープ
・イチジク添えのシュンカ(スロヴェニアのスモークドライの生ハム)
ヨルキチとシュンカは日本では手に入らないもの。㈱ザリアさまが、現地にて直接買い付けて来て、ご提供下さいました。本場の味を、ありがとうございます!
メイン
豚肉テンダーロインのパイ包み焼き
デザート
チェリーのパイ
お食事とワインを味わうのと同時に、スロヴェニア政府観光局のティナさまのプレゼンテーションで、スロヴェニアの自然の美しさや文化も味わいます。みなさん、すっかり旅モードに。在日1年とは信じられない堪能な日本語で、スロヴェニアの魅力を語ってくれたティナさまの、最後の「日本語疲れました・・・」の一言に、会場爆笑。
美味しいワインとお料理、楽しいおしゃべりで、またたく間に時間は過ぎてゆきます。
複数回参加いただいた方々からは、「パワーアップして、ますます面白くて美味しかった!」というお声をたくさん頂戴しました。初参加の方々にも、盛りだくさんな内容にご満足いただけたようです。
本当にありがとうございました!
Fine Dine Discoveryは、まだ私達がよく知らぬ世界を、旅する気分で、ワインと食事とともに発見し経験するイベントです。ユリアンアルプスを擁し、「自然と冒険の王国」と呼ばれるスロヴェニア。ハンガリー、クロアチアとともに中欧ワインパールロードの一角をなし、世界最古のワインの木があるなど、古くからワインづくりが盛んな「小さなワイン王国」でもあります。
会場は今回も、裏原宿の隠れ家的シネマダイニングcopon norp。赤を基調にしたお洒落なテーブルには、テイスティンググラスがセットされ、お客様の来場をお待ちしています。
キッチンで忙しく立ち働くシェフ達を見守るかのように、静かに出番を待つスロヴェニアのワイン達。今回は、白・赤の各1本が10000mlボトルです。
スロヴェニアを代表する観光地、「アルプスの瞳」と称される氷河でできたブレッド湖の美しい映像で、Slovenian Dineはスタート。
スロヴェニア名誉領事の森雪雄さまより、ご挨拶をいただきました。20年以上スロヴェニアと深いつながりをお持ちになり、心からスロヴェニアを愛する森氏に、私たちのあまり知らない歴史や文化、風物を魅力的に語っていただき、これからの2時間半に期待感がふくらみます。
引き続いて、私の担当するワインテイスティングセッション。これから飲むスロヴェニアのワインについて、学びます。スロヴェニアは、一人当たりのワイン消費量が世界第6位という小さなワイン大国。四国ほどの面積の中に4000もの小規模ワイナリーがあり、品質の高いワインを生産しています。「美味しいワインは自国で飲んで外へは出さない」そうですが、近年はその素晴らしさから世界のマーケットの注目を集めています。
お客様の中から6名の1テーブルに一人、"テーブルリーダー"なるものを指名させていただいています。このテーブルリーダーの采配の下、5つのグラスにワインが注がれます。私が時間をかけて選んだ白ワイン2種、赤ワイン2種、フルーツワイン1種の計5種類を味わっていただきます。
政府観光局のティナさんの音頭で、「ナルトラーヴィエ!」(乾杯)。
今回のイベントでさまざまな面でお世話になり、現地の食材の提供もいただいた(株)ザリアさまから、プレゼントの提供がありました。ペピーナというスロヴェニアのスパークリングワイン2本です。白はシャルドネのみ、ロゼはピノノワールのみでシャンパーニュ製法で造られています。この2本を、クイズの賞品に!5番目にお出ししたブドウの酵母で発酵させたフルーツワインが何のフルーツから造られているか、テーブルごとに解答いただきました。
正解テーブルでは珍しいスロヴェニアのスパークリングが飲めるとあって、みなさん真剣です。短い時間ながら、白熱の意見交換がなされた模様。「もも」「プラム」などの解答もありましたが、正解はチェリー。見事(ちょうど?)2テーブルが正解して、ペピーナを獲得されました。
早速シャンパーニュグラスに注がれ、今度はお祝いの乾杯!
ワイン1:STEYER Alpine White 2010
産地:ポトラウイエ(北東部)。7種類のブドウで造られる、フレッシュ&フルーティな白ワイン。綺麗な酸と柔らかなコク、ほのかな甘味があり、気持ち良くスイスイと飲めてしまうワインです。食前酒としても優れています。
ワイン2:SCUREK Beli Pinot 2008
産地:プリモリエ(南西部)。白い花やハーブの香りが清清しく、爽やかで穏やかでしなやかなワインです。しっかりとしたミネラル感に支えられ、厚ぼったくない厚みがあります。品種はベリ・ピノ(=ピノ・ブラン)。この日の一番人気ワインでした。
ワイン3:SANTOMAS Adria Red 2010
産地:プリモリエ(南西部)。ギリシャ原産で、現在はイタリアのごく一部とスロヴェニアでしか栽培されていない、レフォスコという珍しい品種のワインです。カシスやチェリーに、土、ハーブ、スパイス、鉄分など、野性味を感じさせる味わいがあります。
ワイン4:JAKONCIC Modri Pinot 2003
産地:プリモリエ(南西部)。1本のブドウの木から1本のボトルしか造らないという、こだわりの自然派のワインです。コンフィチュールやドライフルーツのような凝縮感、チョコレート的なタンニン、鉄分やミネラルもしっかりあります。2003ということもあり落ち着きがありますが、力強さも感じさせるモドリ・ピノ(=ピノ・ノワール)でした。
ワイン5:GORJAK 2010
産地:ポドラウイエ(北東部)。スロヴェニア北部名産のチェリーを、ブドウ酵母で発酵させたワインです。「言われてみれば、チェリーのジャムのような味わい!」という声が聞かれました。チェリーの美味しさをぎゅっと凝縮させたような、甘口ながらくどさのない爽やかなデザートワインでした。
参加者の皆様には、好きなワインに順位をつけて投票いただきました。集計結果はその場で発表し、大使館にお持ち帰りいただきます。人気第一位は、2番のSCUREK Beli Pinot 2008でした。白に人気が集まったのは、季節柄もあるかもしれませんね。
今回のお食事は、スロヴェニア北東部Murska Sobotaの郷土料理の名店RAJHとのコラボレーションを実現。門外不出(?)のレシピをいただき、copon norpのアレンジも少し加えて、片山シェフが腕をふるって下さいました。
前菜の盛り合わせ
・スモークサーモン&パンプキンオイルとパウダーバターのパテ
・ヨルキチ(スロヴェニアのドライポルチーニ)のスープ
・イチジク添えのシュンカ(スロヴェニアのスモークドライの生ハム)
ヨルキチとシュンカは日本では手に入らないもの。㈱ザリアさまが、現地にて直接買い付けて来て、ご提供下さいました。本場の味を、ありがとうございます!
メイン
豚肉テンダーロインのパイ包み焼き
デザート
チェリーのパイ
お食事とワインを味わうのと同時に、スロヴェニア政府観光局のティナさまのプレゼンテーションで、スロヴェニアの自然の美しさや文化も味わいます。みなさん、すっかり旅モードに。在日1年とは信じられない堪能な日本語で、スロヴェニアの魅力を語ってくれたティナさまの、最後の「日本語疲れました・・・」の一言に、会場爆笑。
美味しいワインとお料理、楽しいおしゃべりで、またたく間に時間は過ぎてゆきます。
複数回参加いただいた方々からは、「パワーアップして、ますます面白くて美味しかった!」というお声をたくさん頂戴しました。初参加の方々にも、盛りだくさんな内容にご満足いただけたようです。
本当にありがとうございました!
by tanoshimu-wine
| 2012-07-16 17:17
| Fine Dine Discovery